このところ鑑定が妙に忙しくなって実にありがたいばかりですが、連続で数人を鑑定すると非常に疲れが溜まってくるので合間に本を読んだりしています。
今はAmazonで見つけた一寸古い本を買って読んでます。
僕も学生の頃は「進歩的文化人」を気取ってた時代があって聊かに赤旗少年でもあったのですが、当時の多くの若者が先輩(大人)の進歩的文化人の言論に振り回されて同じように偏った思想に染まってた時代でもあったのです。
そんな苦い経験を持つ人間だからこそこの本の意味が今になって理解出来るのかも知れません。
一寸分厚いですし内容も難しいのであまりお勧めは出来ませんが、いつか息子にも読ませてやりたい一冊と思って購入しました。
著者の稲垣武さんはなんと元朝日新聞の記者だったそうで、そんな経歴の持ち主が何故こんな本を・・・・と不可思議でもあります。
この本のことはウイキペディアではこう紹介されてます。
「文藝春秋から出版されている『「悪魔祓い」の戦後史』は、その「BOOKデータベース」で“過去に目を閉ざす者は現在にも目を閉ざす(リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー)、という言葉が好きな進歩的文化人たち。だが、自らの「ソ連、中国、北朝鮮礼賛の過去の妄言」には知らん振りをする。本書は、彼らがなぜ「平気でうそをつく人々」となり、その虚言を反省しないのかといった歪んだ精神病理にまで焦点をあてて解明した名著である。”と紹介しており、進歩的文化人について厳しく分析している。」
いやはや・・・・そのまま朝日新聞そのものを非難してるのでは???とも思える評論ですね・・・。
著者はもう故人となっていますし、この本も15年ほど前の本ですが昔を思い出すには結構読み甲斐のある一冊だと思います。
もしも学生の頃にこんな本を見つけたらその場で破り捨てていた事でしょう。^^